てんかん

てんかんとは脳の過剰な電気的な興奮により、反復性の発作を 繰り返し引き起こす疾患です。犬猫の脳・神経系の病気の中で 最も一般的に認められる疾患の一つです。 診断においてはCT・MRIが必要となる場合が多いため 診断時のリスクが高い疾患でもあります。

手術難易度
概要

犬におけるリンパ腫の好発年齢は6~9歳で、
性差は特にないと報告されています。

まずリンパ腫について簡単に説明すると、血液や全身のリンパ節にはリンパ系細胞
(リンパ球)が存在し、免役機能に関与しています。

正常リンパ球 腫瘍化したリンパ球
▲左:正常なリンパ球画像 右:腫瘍化したリンパ球画像
 リンパ球の極端な増加が血液検査で捉えられることも
 Wikipediaより

リンパ腫とはこのリンパ系細胞が腫瘍化することで起きる血液の癌の一種です。
リンパ腫の場合、血液の癌でありながら、リンパ節などに大量に存在するリンパ球が
増殖することで、充実性の腫瘤が確認されることがほとんどです。
犬のリンパ腫は以下の5つのタイプに分類されます。

・多中心型:リンパ腫の80%を占め、犬において最も多いタイプ。
       全身性のリンパ節の腫大・肝臓・脾臓あるいは骨髄への浸潤
       またはその複合を特徴とする。
       多くがB-cell High Grade (後述)であり、化学療法への反応が良い。

  
犬の体表リンパ節 リンパ腫による下顎リンパ節の腫大
▲左:犬の体表リンパ節の解剖 右:下顎リンパ節の腫大した犬
 Wikipediaより

・胸腺型:胸腺とは胸郭(胸の中)にあるリンパ節。
      発生は全体の3~5%程度。縦郭リンパ節の腫大を特徴とする。
      (多中心型とはどちらが原発かで区別)
      T-cellタイプが多く、治療への反応は明確なデータが少なく
      わかっていない。

・皮膚型:発生は非常にまれ(報告によっては6%など)
      皮膚に結節・潰瘍・紅斑などが多発性に認められ
      口腔内に発生したものもこのタイプに分類される。
      T-cellタイプB-cellタイプ双方が存在し、化学療法への
      反応は悪い場合が多い。

・節外型:発生は非常にまれとされ、様々な器官や組織
      (リンパ系組織でない腎臓や神経、目など)に
      腫瘍細胞の浸潤が起ったもの

  好発犬種としては、ボクサー・ゴールデンレトリバー・コッカースパニエル
  ブルドック、バセットハウンドなどが挙げられます。
  ミニチュアダックスの遺伝的な素因(消化器型が多い)や
  除草剤の関連などが指摘されているものの、現在のところ
  明確な発生メカニズムは解明されていません。    

症状

共通する症状として発熱・体重減少・元気消失・食欲不振・
腹水
などが挙げられ、進行に伴い肺浸潤(腫瘍が肺に転移)する
ことで呼吸困難などの症状が現れます。

また腫瘍の型(発生する場所)によって異なる症状が現れ、消化器型リンパ腫
では嘔吐・下痢・血便などの消化器症状、皮膚型リンパ腫では潰瘍などの
皮膚症状が認められる。胸腺型リンパ腫では胸腔内の腫瘤による圧迫、胸水による
呼吸困難・発咳・呼吸速迫などが現れます。
その他腫瘍が転移・浸潤した場所に応じた症状が現れます。(神経・腎症状など)

また播種性血管内凝固症候群(DIC)の併発・骨髄浸潤により血小板減少が
認められた場合、皮膚の紫斑、鼻出血といった出血傾向が認められます。

診断の項目でも触れますが、同じリンパ腫であっても
リンパ腫の型・ステージ・悪性度(分化程度)・フェノタイプなどによって
分類が行われ治療への反応の良さ、進行の速度が異なります。

(リンパ腫はいろいろな視点から研究・分類が行われており、リンパ腫の状態
が判明することで、治療法・予後判定に役立てることができます。)